【経穴は、もとは中国の中医学に由来し経験的な知見により見出されました。】
重要な神経・血管・筋走行上に位置したり体性-内臓反射等で医学的関連があり、現在ではWHOにおいても治療効果が認められています。しかしながら、背中にある兪穴抔をのぞくと、経穴名はあまり臨床には役立たっておらず、経穴の実体や作用の仕組みに関して解明されていません。
中医学、漢方医学的説明では、経穴は「気と血」のエネルギーの通り道であるといわれる経絡上にあって、気血が出入りし、経絡が合流したり分枝したりする経絡状の重要なところです。一般的にはツボと呼ばれ、また「穴(けつ)」とも呼ばれるように、熟練した鍼灸師が触診すると、微細な陥凹部としてとらえられる。鍼灸で診断や施術をする重要な部位である。禁鍼穴・禁灸穴と呼ばれる、施術が禁止されている経穴もあります。
ツボ療法の原理は、ツボと内臓との関係から考えられる。ツボとは内臓の疾患が、皮膚の表面への反応として敏感に出てきた所であるといわれている。つまり、このツボを刺激すれば、内臓への働きかけが可能ということになります。 このように体の表面と内部の病態との関係を多くの実例から究明したものをツボ理論といいます。ツボを刺激すると、それが、脊髄や中枢に伝えられ、それを受け取った中枢はさらに、その先の末梢神経、つまり指先へ刺激を伝えていく。逆にいえば、指先を動かすことによって気血経絡を通して各ポイントを刺激することになり、全身の血行を正常化する。つまり、血液の循環がよくなり、頭の回転が促進され、血液が体のすみずみまで行き届くことになります。したがって、ストレスが自然に解消され、内臓を丈夫にするといわれています。
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